武林クロスロード(2)

武林クロスロード 2 (ガガガ文庫 ふ 1-2)

武林クロスロード 2 (ガガガ文庫 ふ 1-2)

 シュンライと同格の強さを持ちリョウカと同じ器解族である強敵が出てきたり(もっともその強敵ともあっさり今回で決着がついてしまうわけだが)、異国の姫や南天派といった反朝廷勢力の登場は良かったのだけど、ただひたすら暴力とエロしかないというか、勢いはあるのだけど一本調子で起伏がなくて単調に感じられてしまって、いまいちだった。今回だけでずいぶん多くの登場人物が出てきたけど、どの登場人物も強力な武術の使い手で女同士のエロが大好きという似たりよったりな感じで描き分けが出来ていない気が。あと、やはり筋肉ムキムキの女同士がヤリまくる話ってのはついていきづらい(笑) あとがきによると2巻目ということで1巻目よりもパワーアップすることを目指したそうで、実際パワーアップしていると思うのだけど、そのせいでついていきづらくなってしまったのかも。……とはいえ、そういう作風が売りの作者なのだからといわれればそれまでだしなあ。やはりここまで濃い内容になると自分の好みには合わなかったということなのか。次が出たらどうするかはとりあえず保留。