“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店2

付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

 今回もいろいろなパターンの話が楽しめて良かった。咲の過去も不明のままだし、まだまだ続けられそうで続きが楽しみ。以下各話感想。ネタバレ。

静寂

 しょっぱなから悲劇の結末でかなり衝撃的だった。毎回めでたしめでたしで終わるのではなく、時には力及ばずこういうふうにつらい結末の話もありえるのがこの作品のいいところだな。

自分

 本人の性格や能力をコピーしているわりにはずいぶん差がありすぎなのでは? と思っていたので、真相にはなるほどと納得。コピーを作っても性格もそっくり同じなら嫌なことを押し付けるなんて通じるはずがないよなあ。

死目

 死体の目を愛好する異常者が出てくるあたり乙一作品っぽい雰囲気に思えた。

化粧

 後で撮った方の十六年後の咲の写真のイラストもぜひ見てみたかった。