2007-02-04 声で魅せてよベイビー 小説 声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)作者: 木本雅彦,ヤス出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/01/29メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 82回この商品を含むブログ (92件) を見る 異なる価値観を持つ孤高のハッカー少年と仲間がほしい声優の卵の少女の恋愛が丁寧に描かれていて良かった。が、不満点が三つほど。ひとつ、少年と少女が接近する経緯が急過ぎ。ふたつ、ライトノベルらしく不思議要素を入れようとしたのかもしれないが黒玉の存在は浮いている気が。どうせなら徹底して現実的な範囲内での恋愛描写にしておいた方が良かった気が。みっつ、あとがきで作者ご本人も自覚されている通り、残念ながらこの主人公のようなタイプは個人的に好みにあわない。主人公の一人称の地の文も独特のリズムで、読みにくいわけではないが合わなかったし。まあ個人の好みの問題だから合う人は合うのだろうけど。地味に内容は悪くないのだけど、やはり地味だからあまり人気の出ない作品といった印象だった。