侵略する少女と嘘の庭

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

侵略する少女と嘘の庭 (MF文庫J)

客観的に見れば上質のボーイ・ミーツ・ガールものだと思うのだけど、どうも一部の要素(異常宗教思考に染まった親の虐待、育ての親の不正)が自分でも意外なほどきつく感じられて、読後思ったほどの満足感が得られなかった。作品そのものは評判がいいだけのことはあってよくできていると思うのだけど。
読む前はりあが加わることによって幼なじみ四人組の関係が大きく揺さぶられる話なのかと思っていたら、あくまで牧生とりあのふたりが中心で幼なじみたちはつけたしのような感じだった。これはこれで悪くはないのだけど、もう少し幼なじみたちの出番もほしかった気も。