ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩の季節

因縁のあるかつての敵やまだ見ぬ敵も動きを見せ、塵八と由美子も……といったように第2部2巻目にして早くも急加速。いつもは塵八と弓華の話が交互に入る形だけど、今回は前半が弓華関係、後半が塵八関係という構成になっていて弓華の話にも十分な分量が割かれているのだけど、今回は塵八サイドの話の方が良かったというか個人的には気にいった。修学旅行の間の仲間との楽しく大事な時間、そして血と硝煙にまみれた血腥い戦場へ。まさしく「愛しき日々、やがて狩の季節」というタイトルの通り、これから激戦状態に突入するのだろうなと予感させる内容だった。でも塵八は由美子との恋愛のことをどう考えているのだろう。殺し屋稼業を続ける以上、上手くいったとしても遅かれ早かれ破綻が見えているし、由美子を危険に巻き込む可能性だって十分に考えられるわけだが。そのへんをもう少し深く描いてほしいな。ラスコーリニキはそれほど個性が感じられなかったのがちょっと残念。新沼分隊並にそれぞれ個性的な特技を持っているのかと思っていたのだが。