神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師 (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師 (GA文庫)


 現状を抜け出せないでいる自分とは違い、きらびやかなステージに立った幼馴染みの少女リジアに、アマディアは嫉妬と羨望を覚えていた。
 しかし、ひょんなことから再会した本人は、意外にも現状に満足しておらず「自分の音楽」を目指したいのだという。そんな彼女を事務所に招待するサリエル
 だが、彼女をプロデュースしているのは、なんとサリエルのかつての相棒、「イドラの魔術師」と称されるハセ・シャルマだったのだ!

 表題作『ダン・サリエルとイドラの魔術師』の他、忙しくも愉快なサリエルやモモ、コジ、そしてアマディアたちの日常を描いた第2弾、ついに登場!


 ポリフォニカ銀シリーズ第二弾。「第一話 ダン・サリエルと七つの仕事」「第二話 ダン・サリエルと日溜まりの決闘」「第三話 ダン・サリエルとイドラの魔術師」「第四話 キーラ・アマディアのささやかな一歩」収録。

 主人公のサリエル神曲楽士でありながらプロの音楽家でもあるという設定で、音楽家としての活動に重点を置いているため大きな事件や血なまぐさい事件は起きず、アクション要素はほとんどなし(しいていうなら今回は第二話がアクションといえばアクションか?(笑))。サリエルの契約制霊であるモモや押しかけ弟子のアマディアのダブルヒロインをはじめとして女性の登場人物も何人か出てくるものの恋愛要素は(少なくとも現時点では)薄め。しかしこの作品は登場人物たちの音楽に対する真摯な姿勢がとても良くて今回も大満足の内容だった。
 感想