タザリア王国物語 影の皇子


皇子の影武者となった、少年をめぐる激動の年代記

小国がひしめきあうバルダ大陸のタザリア王国。
その王宮に1人の少年が召されていた。 名はジグリットという。
出自の悪さから周囲に蔑まれているが、この国の皇子に瓜二つの外見と明晰な頭脳ゆえ、皇子の影武者として育てられることに。 そして転機が──!?


 シリーズ第一巻。主人公・ジグリットの幼年期偏といった感じ。そのため今後のための伏線がいろいろはられているものの、大きなシリーズのプロローグ段階といった印象で、この一巻だけでは爽快感が足りずもの足りないな。要所要所で機転を見せたりもするものの、本格的な活躍はまだまだこれからといったところだし。文章は少々かたいが読みにくいわけではなく、独自の地名が頻出するのも地図がついていて理解を助けてくれたのが好印象。 
 感想