美都子

 理が「トコ」という愛称を使うのはどうもなじめなかった。姫緒がそう呼ぶのは別にかまわないんだけど。「美都子ちゃん」のままか、あるいはそのまま「美都子」の方にしておいてほしかった。

 当初、なぜ美都子が理との歳の差を省みないのか疑問に思ったというか違和感を感じたことがあったけど、、姫緒ルートをやっているあたりからその理由がわかった。ようするに美都子は一度恋にはまるとずぶずぶに溺れてしまうタイプだったということか。そうした美都子のドロドロした情念の濃さは怖いぐらいだった。こんなやばいくらいに思い詰める子だったとはなあ……でも、それが良かったのだけど。
 以下お気に入りの台詞。

「あたしのために、罪を犯して。
 あたしのために、後ろ指、指されて。
 あたしのために…地獄に堕ちて、ね?」

「あたし以外の女のひとみんなに嫌悪されるくらい、
 あたしに、すごくいけないこと、して」
「世間に、顔向けできなくなってよぉ…っ」