ウィザーズ・ブレイン6 再会の天地〈下〉
ウィザーズ・ブレイン 〈6〉 再会の天地〈下〉 (電撃文庫 (1500))
- 作者: 三枝零一,純珪一
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
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シリーズ本編最初のエピソードの完結編。今回は終盤の魔法士バトルも良かったけど、前半の議論が熱くて凄く良かった。素晴らしい。次回は今回の登場人物たちに加えてさらに今回出番がなかった残り三名も加わるそうだが、『龍使い』も『人形』も動いて大丈夫なのかな? ともあれ、あとがきから察するにどうやらしっかり結末までの道筋は見えているようで安心して今後に期待できるな。……とはいえ、次が出るのはいつぐらいになるのだろう。今年にハマってここまできて追いついてしまったけど、今後は新刊発売待ちだからなあ。
(以下ネタバレ)
真昼兄ちゃんは世界中の人々にこのままではマズイということを伝え、マザーコア容認派もマザーコア徹底否定派もそれぞれ最大限の力で現状打破のため尽力できるように整理したかったわけね。互いをよく理解しているはずの月夜が真昼のその真意にまで気づけなかったのは、やはりなんだかんだで頭脳労働担当の真昼の思考を読み切ることはできないがゆえか。そして真昼があえて月夜に真意を告げ、積極的に賢人会議に加わるよう説得しないのは、自分に対するアンチテーゼとしての働きを期待しているということなのかな。