世界平和は一家団欒のあとに(3) 父、帰る
- 作者: 橋本和也,さめだ小判
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
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(以下ネタバレ・反転表示)
少年の実らぬ初恋ってのをやろうとしたのはわかるのだけど、魔王対策に最初から七美に頼る気満々で、そりゃ実力差というか能力的なことを考えればごく当たり前の判断なんだろうけど、どうも他力本願過ぎるように見てしまっていまいち。それに最終的にエルナを助けられないまま終わりってのも不満。この作品はなんだかんだで最後はめでたしめでたしのハッピーエンドなのがいいところだと思っていたんだけどなあ。軋人の一撃に目を覚ました親父は軸がブレたからとあっさりあきらめるのではなく、なんらかの打開策を考えるという方向に持っていってほしかった。実際パラレルワールドの親父やシノンは負けたぐらいなんだから魔王退治のリスクは甘くないのだろうけど、それでも親父とシノンに加えて星弓家の子どもたちも全員参戦できるようになれば(万が一の事態がないとはいえないが)まず負けないだろうし。