『碧血剣(一) 復讐の金蛇剣』『碧血剣(二) ホンタイジ暗殺』『碧血剣(三) 北京落城』

碧血剣〈1〉復讐の金蛇剣 (徳間文庫)

碧血剣〈2〉ホンタイジ暗殺 (徳間文庫)

碧血剣〈3〉北京落城 (徳間文庫)

　とにかく最初から主人公最強で、敵とあえば連戦連勝といった感じだったのに、最後は苦味のある終わり方だったのはちょっと意外。旅する間にどんどん仲間が増えていくのは楽しめたのだけど、ヒロインの癇癪ぶりがひどくて魅力が感じられなかったのは残念。そりゃ多少のヤキモチなら可愛いとも思うが、この作品の場合はそういうレベルを通りこして痛い地雷女に見えてしまうというか。次はもっとヒロインに魅力が感じられる作品を読んでみたいと思うのだけど、少しこの作風にも飽きてきた気が。でもこの作者の作品の中では射雕三部作や笑傲の方が評判がいいようだし、やはりその辺まで読んでみるべきなのかな。