鋼殻のレギオスVI レッド・ノクターン

 第二部突入ということで一気に謎の伏線が増えた。当初からの予定通りであればいいのだけど、人気が出たので長く引っぱるため無理に話を膨らませようとしているのではないかという心配も少々しないでもない。今回は派手なアクションは少なめだけど、メンタルな問題の提示の示し方はあいかわらずお見事。カリアン株がかなり上がった巻でもあった。こういうふうに武芸者ではなく一般人であるカリアンにも見せ場があるというのが作品の幅の広さを感じさせて良いな。外伝が単行本で出るようだけど、どうせなら短編集を出すなり本編の方をさっさと進めるなりしてくれた方がいいのだけどなあ。