ファルティマの夜想曲 恋するカレン

『ルーク&レイリア』の1〜2巻と『9S』の1巻は好みに合わなかったけど、『ニライカナイをさがして』は大当たりだった葉山透氏の新作ということで読んでみた。今まで4作しか読んでことがない(それも読んだのはけっこう前)のでこの作者らしい作品かどうかはわからなかったけど、いかにも少女向けレーベルらしい内容でこういうのも書けるのかといった感じ。そういえば情景描写がなんとなく『ルーク&レイリア』に似ている気がして(読んだのはずいぶん前から勘違いしているかもしれないけど)その辺の理由はあとがきを読んで納得。大当たりだった『ニライカナイ〜』ほどではないがまあまあ楽しめたし、続きがあれば読んでみようと思う。
(以下ネタバレ)
 キースやフィルは別作品の登場人物か何かか? と思うくらい何かワケありの様子だったけど、そのへんはシリーズとして続けるための伏線だったのかね。もし続きがあるならエピローグで語り手を担当しているサラかルーイの話が読んでみたいな。