氷と炎の歌 七王国の玉座(1)

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

 多数の登場人物それぞれの視点から物語を描いて大きな全体のストーリーを動かしていくという試みは面白いと思うのだが、登場人物があまりに多過ぎてさすがに名前がおぼえにくかった。もともと上下巻で刊行されていたものを5分冊にして文庫化したものである上に、全体の決着が第六部でつくかもっといくかも、といったぐらいのらしいので、この巻だけだと本当に序盤の序盤といったところのようなのでしかたないのかもしれないけど、少なくともこの巻を読んだだけでは私にはそれほど強烈に魅力を感じられる部分がなかった。まあ、海外の作品を読みなれていないので、あまり気楽に読めないせいもあるのだろうけど。