夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

 以前この作者のデビュー作である『太陽の塔』を読んだ時は微妙かと思ったのだけど、なんだか妙に印象に残ったので話題になっているこの作品も読んでみることにした。で、この作品は素直に楽しめた。あいかわらず文体は愉快だし、四季それぞれに面白おかしい出来事があるし、それに今回は「彼女」の視点からの語りがあるのも良かった。ただ、最初に強烈な印象を与えた「おともだちパンチ」が二章目以降はあまり出てこなかったのがちょっと残念。それと先輩の恋が最終的に実ったのは意外だった(笑)