扉の外

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)

 評判があまり良くなさそうだったので心配していたのだけど、読んでみれば十分楽しめた。最初は主人公の甘い考えにあまり好感が持てなかったのだけど、そういうキャラなのだと割り切ってしまえばそれほど気にならなかったし、すっきりしないとか中途半端なところで終わってしまっているという終わり方も事前情報があったこともあってか、これはこれでありの終わり方だと思えたし。社会の縮図的なサークルでの人間関係や心理状態の変化なども上手く描かれていたし、考えさせられる部分とかあって面白かった。