私立！ 三十三間堂学院(4)

私立!三十三間堂学院〈4〉 (電撃文庫)

今回は当番ヒロインの佳耶が感情表現の乏しい無口クール系ヒロインかと思っていたら、すぐに内面が描かれて表に出ている態度と全然違うのがわかったのがなかなか新鮮だった。千秋は表紙に出ているぐらいだからもっと重要な役割を果たしているのかと思ったら、あまりいつもと変わらんね。比較的出番が増えているというぐらいか。
法行がなんだかんだで当番ヒロインと仲良くなって〜という話の筋が見えてしまっているので盛り上がりに欠ける気が。それにその当番ヒロインとは結局その巻だけのつきあいのようなもので、次からはほんのちょっと名前が出てくるだけで単なる脇役になりさがってしまうだけだと今までの流れからわかっているからなおさら（実際2巻当番ヒロインの須美も3巻当番ヒロインの伊緒も今回は単なる脇役でしかないし）。毎回生徒会（今回の場合は会長個人のみだが）が武力で話をひっかきまわすというのもワンパターンで食傷気味だし。たまにはシリーズ全体の流れに大きな動きや変化がほしいところ。