『メルヴィ&カシム5 明日はきっと晴れ!』「四章 忘れない風景」より

「昔はよかったなんて言う奴もいるが、過ぎたことはなんでもよかったように思えるものだ。人間は自分に都合よく記憶を変えるからな。昔の記憶にいいことばかりがあるのは、そのせいだ。見えない未来より、思い出の中の昨日の方を美しく感じるかもしれないが、そんなことはないぞ。昨日より今日より、明日の方が素晴らしい」
「でなければ、人はなんのために生まれるんだ? なんのために生きるんだ?」
「明日はいいことがあると思えばこそ、人間は今日を生きていけるんだ」