『メルヴィ&カシム5 明日はきっと晴れ!』「四章 忘れない風景」より
「昔はよかったなんて言う奴もいるが、過ぎたことはなんでもよかったように思えるものだ。人間は自分に都合よく記憶を変えるからな。昔の記憶にいいことばかりがあるのは、そのせいだ。見えない未来より、思い出の中の昨日の方を美しく感じるかもしれないが、そんなことはないぞ。昨日より今日より、明日の方が素晴らしい」
「でなければ、人はなんのために生まれるんだ? なんのために生きるんだ?」
「明日はいいことがあると思えばこそ、人間は今日を生きていけるんだ」
明日はきっと晴れ!―メルヴィ&カシム〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 冴木忍,竹井正樹
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1996/05
- メディア: 文庫
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