BALDR SKY Dive2 ”RECORDARE”

BALDRSKY Dive2

BALDRSKY Dive2 "RECORDARE" 初回版

 空編攻略終了し、1エンドパターン確認。本当はもうちょっとやってからまとめの感想を書こうかと思っていたのだけど、とりあえず今の感想を吐き出してみる。というか、空編の感想。では以下ネタバレのため収納。











(ネタバレ開始)

 ここまでレイン、菜ノ葉、千夏、亜季、真と最低でも5周以上してきて(実際には他のエンドパターン確認やらのためにもう何周かしているし)、さあ最後を飾る大本命の空のシナリオはどうなるかと期待して臨んだわけだけど、正直なところけっこう不満もいろいろ出てきた。

 まず最初に何よりも肝心の空がなかなか出てこない。そりゃ個別ルートに入ってすぐ再会したりしたらありがたみがないのはわかるし、代理としてほとんど空と変わりないような人格を獲得したクゥとの再会があったりもしたわけだけど、全13章中半分ぐらいまで進まないと再会できないというのはじれったくてしかたなかった。1章ですぐに再会とはいわないまでも3章ぐらいで再会でも良かったのではないかと。それに再会できても行動を共にするわけではなく、またすぐに引き離されたりして肝心の空の出番が少ないというのはいかがなものかと。……まあその分、過去編を中心に今まで十分なほど空との関係を描いているわけだし、またクゥという空の分身も用意されているあたり、しっかりバランスが考えられているなとは思うが。

 次にこのルートの甲は今までのルートとは違って生身の甲ではなく模倣体であること。正直これはこのルートだけ今までの主人公とは別人みたいな気がしてしまってかなり複雑な気分になってしまった。そりゃ並行世界扱いだとするなら、厳密な意味では今までのどのルートだって同一の主人公とはいえないし、逆に記憶や人格の一致を理由に同一人物だというのならこのルートの主人公だって今までの主人公と変わりないと言えなくもないのだと理屈ではわかるのだけど……。作中でも描かれるように理屈に感情がついていかなかった。それにこれっていってみれば今までの甲が空の人格を獲得したクゥとくっついてめでたしめでたしっていうようなもので、多数ある中の1ルートとしてはそういった展開も悪くはないかもしれないけど、さすがに最終ルートでこれはちょっと納得しがたい。

 まあ、それでも最終的にこのルートの最後を見たときには、パラレルワールドのひとつとしてこういう結末もありかと思えたが。やはり学園時代の描写が好きなんだよなぁ。何の悲劇もなくあのまま幸せに生きていく姿を見たいと思ってしまうわけで。感情移入し過ぎてしまったか。だから最終的にあの二人とも死なないですむ世界が生まれたのなら、これはこれでありかと受け入れられたというか。でも、このあと最後に残されているトゥルーエンドでどういう描かれ方になっているのか、楽しみなような少々心配なような期待半分不安半分な気もするが。

 あとこのルートはやたらとザコとのバトルが繰り返しあって少々うんざりしてしまった。いちばんはじめにこのゲームを始めた時はADVパートばかりでバトルがなくてうんざりしたけど、まさか最終ルートでは逆にバトルばかりでうんざりさせられることになるとは。皮肉というか、ある意味とてもバランスがとれているというか。

 散っていった仲間たちがよみがえって加勢してくれる展開はベタとはいえやはり盛り上がって大満足。しかし先生も復活してほしかったなぁ。ある意味、この物語の元凶の一人ともいえる人だけど(そして解決への最大の功労者の一人でもあるが)なんだかんだで根はいい人だったのに。

 情報を送ったことによって各並行世界の悲劇要素を回避し、ついにはことの始まりまで戻って空と甲が結ばれる世界も生まれ、めでたしめでたし…………のように見せかけて、陰を感じさせる終わり方だった。やはり世界0の消滅しかけた甲と空たちが見ている夢で、実際にそういう並行世界が生まれたかどうかはご想像におまかせしますということなのか。

 しかし真が説教して先生が途中でアセンブラ開発を断念しさえすりゃ、それで一気に数々の悲劇回避というのはさすがにちょっとどうかという気が。あの長くつらい戦いはそんなことで回避できたのかよ……と思えてしまう。

 空のエンディングはさすがに特別製なのね。

 タイトル画面変化キター! デフォの画面は寮が映っているだけのさびしい画面だったので、こりゃタイトル画面変化演出ありそうだなとは思っていたが。でも、一気にこんなふうに変わるとは思わなかったな。寮に少しずつ登場人物たちが登場してくるとかだと思っていた。それにせっかく変わったタイトル画面だけど、配色といいBGMといい、不穏な雰囲気の気が。トゥルーエンドでもう一段階変化かな?

 とりあえず今のところはこんなものか。最後に『永遠の終わり』をONにすることによってどんな結末が加えられるのかに期待。