ケモノガリ

ケモノガリ (ガガガ文庫)

ケモノガリ (ガガガ文庫)


平凡な顔、平凡な成績、何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だった――。東欧小国で修学旅行中のバスが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、廃墟の街を逃げまどう生徒たち。「人間狩り(ケモノガリ)」のゲームが始まる。しかしその時、誰も予期せぬ「トラブル」が起こった。「少年」=赤神楼樹の「才能」が、極限状況下で開花してしまったのだ。逆転するゲーム、狩られる「ケモノ」は、どっちだ――? 人気ゲームメーカーpropellerの東出祐一郎、激昂のオリジナル小説デビュー作!
 主人公は最初から覚醒しまくり、平穏な日常描写なんて回想でちょろっと語られる程度でほとんどなし、人を殺すことをためらったり恐れたりすることもなし、クラスメイトの男たちは本当にただの脇役扱い、とにかく殺して殺してころしてころしてコロシテ……といった感じの作品。
 感想