ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン


カルナバルが終わり、息つく暇もなく毒島、塵八、弓華の三人である事件を片付けるために香港へ向かう。飛行機で移動中、毒島は瞼を閉じ昔を思い出す。高校生の虚とソニアと毒島は、ハイブリッドと同盟を組んでいる香港の犯罪組織『灣仔十』に加担することに。三人は戦いつつも香港を楽しんだが…?(『ファイトバック・ホンコン』) 
由美子に自分の正体を打ち明けるか悩む塵八(『典型的未成年の殺人者』)。
名門女子校に潜入し、伶と似た少女と出会った弓華(『ブーゲンビリアを、愛をこめて』)。
卒業式の当日に襲撃される将一(『平等院将一の長い一日』)など、全六話収録の特別番外篇、短篇集。
 あらすじに書かれている四編の他の二編は、毒島がハイブリッドを裏切ったときのことが描かれる『エピローグ 折れた矢』、ハイブリッド関係者で合宿に向かい何故か卓球で勝負をすることになる『ボーナストラック キャビン・フィーバー』収録。

 前回からずいぶん間が空いたかと思ったら短編集かよ、と最初は思ったが、サクサクとテンポよくいろいろなパターンのエピソードが楽しめてこれはこれで良かった。ただ、出来れば今後の展開を暗示するようないくつかの大きな伏線なども入れておいてほしかった。次の新刊はいつ頃になるのだろう。次は早いペースで出るのか、それともまた長い間があくのか。こういうときはあとがきがあってほしいと思うな。
 感想