タザリア王国物語4 獣面の暗殺者


腕も立つし頭も切れる。でも問題ありの相棒で──

 血の城からの脱出を画策するジグリット。ジグリットは交易商人のブザンソンの手引きにより、ようやく自由を得る。賢く腕も立つが、ブザンソンはしたたかで抜け目のない男だった。ジグリットは彼と度々衝突する。しかし旅を経て、次第に互いを認め合うようになっていく。
 一方、執拗なリネアは諦めていなかった。内々にしか動けない彼女は一人だけ追っ手をだす。その男こそ、不死身とも言われる狂戦士タジハッサだった。恐怖が人の形をなしたかのような化け物。ジグリットたちは知力を振り絞り、逃げ切ろうとするのだが──!?


 全七章中第一章〜第三章までがアンブロシアーナとナターシの話。第四章以降は前巻からの続きのジグリットの話。アンブロシアーナとナターシの話はともかく、後半のジグリットの逃亡エピソードがあまり面白くなくて今回は微妙だった。
 感想