鋼殻のレギオス 13 グレー・コンチェルト


 リーリンの右目は知っている。
 この先の道がどこへ続こうとしているのかを。
 ただ進めばいい。そうすれば―レイフォンは、かかわらずにすむ。
 グレンダンに帰ってきたリーリンは、自律型移動都市、そして電子精霊の原初ともいえる存在と邂逅する。一方ニーナは、天剣授受者ティグリスの孫であるクラリーベルと出会い、グレンダンの奥へと誘われる。そしてレイフォンは、フェリやシャーニッドと共に、二人の奪還のためグレンダンへと侵入を果たすが――。
 槍殻都市グレンダン――奥の院。そこで、何が待つのか? 自律型移動都市の深淵に潜む過酷な運命に向かい、歯車が動き出す!
 前巻からの長編の続き+「ボトルレター・フォー・ユー」「ゴースト・イン・ゴースト」という二本の短編収録。次巻は九月予定で、次で第二部完となるはずとのこと。もっともプロットだけでずいぶん長くなっているようなので、ひょっとしたらもう一巻ぐらい増えそうな気もするけど。
 感想