タザリア王国物語2 黒狼の騎士


王位継承の争いに巻き込まれたジグリットの運命は!?

 運命の悪戯でジューヌ皇子と入れ替わってしまったジグリット。生来の賢さでジグリットは巧妙に皇子になりすます。
 一方、黒の騎士ファン・ダルタは過去の妄執に囚われていた。ジグリットがいない喪失感に蝕まれる騎士。そんな彼を救ったのは、ジグリット本人であった。ジューヌ皇子に光を見た騎士は、彼がジグリットであると確信する。それは信頼し合う者たちの再びの邂逅であった。
 だが、運命はジグリットに平穏を与えはしなかった。タザリア国王クレイトス急逝。それとともに暗躍を始める有力貴族たち。ジグリットと黒の騎士は、自らのために戦うことを決意するのだが!?


 ファン・ダルタ当番回と言いたくなるような第二巻。あいかわらず地味な作風という印象だが、苦労しながらも少しずつ進むのが良かった。
 感想