この広い世界にふたりぼっち

この広い世界にふたりぼっち (MF文庫J)

この広い世界にふたりぼっち (MF文庫J)


森と街の狭間を私は歩いていた。アスファルトの上に、私の小さな影、頼りない街灯が道を照らす。新月の晩。静かだった。その静けさを乱すこと無く、影のような足取りで、狼が現れた。白い狼。低く静かな声で狼は――話した。「私と結婚してもらえないだろうか」

肌寒い冬のある日、真っ白な狼に突然、求婚された少女・塚木咲希。孤独をうちに抱えた二人が出会ったとき、現実世界に“神話”が侵食しはじめる!



 第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>受賞作。
 感想