ドラゴンキラー売ります

ドラゴンキラー売ります (C・NOVELSファンタジア)

　シリーズ第3弾にして完結編。あいかわらず主人公のココがやたらと悪態をまきちらしまくっているのに、テンポがいいからか何故か不愉快にはならず、むしろそれが面白いのがこの作品の長所。そのココがなんだか妙にラブ寄りになっていたのは、いったいこいつどうしたんだと。いや、最終巻だからだろうとはわかるけどね。この巻を一言でまとめると「アルマ最強」。そりゃ今回の口絵を飾ることになるわ。断章・四のアルマには萌えまくった。ただの無垢な少女ではなくて頭もいいし、あの街で育っても将来的には十分大成しそう。今回新登場のイグレットもいいキャラだった。せっかく出てきたのに、これで終わりとはもったいない。もしいつかこのシリーズの続きが出るなら、次は14歳ぐらいなったころのアルマを主人公かヒロインにした話とか読んでみたい。まあ、まずは次の新シリーズにも期待。