ひぐらしのなく頃に 宵越し編

ひぐらしのなく頃に 宵越し編 1 (ガンガンコミックス)

ひぐらしのなく頃に 宵越し編 1 (ガンガンコミックス)

ひぐらしのなく頃に 宵越し編 2 (ガンガンコミックス)

ひぐらしのなく頃に 宵越し編 2 (ガンガンコミックス)

(ネタバレ部分伏字・反転表示)
 平成18年の雛見沢に乙部、十和田、荒川、そして園崎魅音の四人の男女が集まって、という雨降る一夜の物語。『ひぐらしのなく頃に』といえばド迫力のシーンが見所の一つだったと思うのだけど、今回そういうのはなかった。2巻の原作者コメントを読んで思ったのだけど、この作品は乙部でなく荒川視点中心として描いた方が良かったのでは。各登場人物の事情が一発で察しがついてしまって、あまり不気味さが感じられなかったんだよな。死者の声が聞こえやすいというのも反則的な設定だと思うし、魅音実は詩音だったという真相も、三船もP140の葛西もはっきりと「魅音」と呼びかけていたりしていておかしいじゃないかというツッコミどころが。あと作中で梨花の幽霊(?)が魅音に力を貸してくれているけど、死んでも他の世界でループしている梨花が幽霊状態になったりするのかね? というわけで、もの足りないところや設定的におかしな点もあって微妙だった。罪滅し編のバリエーションで圭一がレナを止められなかった世界のその後が見れるというのが唯一の見所かな。