続・殺戮のジャンゴ ─地獄の賞金首─

 箱はやたらと取り出しにくい構造になっているわ、ディスクレスプレイ不可だわ、挙句の果てに強制終了連発するわ(この問題はCPU使用率を操作するソフトを使うことにより何とか解消)で、いきなり最悪な印象になってしまった。システムはいちおう必要な機能はそろっているものの、たとえば環境設定画面から右クリックで戻れないなど不便な部分はあるし、フランコ=イライザ)の声が小娘っぽくてどうもイメージに合わなかったな。二択の選択肢のみで誤れば即BAD ENDで実質一本道、攻略にかかる時間はだいたい4時間〜8時間(私の場合、あまりしっかりテキストを読まないでかなり駆け足で進めてだいたい4時間くらい)。短いのが悪いとはいわないが(最近は時間がないのでむしろ短い方がありがたい気も)、だったらフルプライスで販売せず『鬼哭街』みたいに5,000円台で販売してくれ。エロは薄め。もともとニトロ作品にエロ要素なんて期待していなかったけど、描写が全然エロくなくて、しかも尺が短い。おまけに演出なのか変に画面をアップにしたりするから見にくくてしかたない。余計な演出を入れずに普通に全体像を見せてくれた方がよっぽどいい。ストーリー全体もあまり楽しめなかったなあ。まあ終盤は盛り上がったが(イライザが救出に向かって歌をうたい始める場面や、金髪の名前のない女が勝負を挑む場面はとても良くて満足。それに敵の親玉であるクラウス大佐こそがかつての英雄・フランコという真実も。ただ、それまで欲望のままに生きてきたイライザや金髪の名前のない女がなんだか急にいい人っぽくなってしまうのはちょっとがっかり)。
 一部は満足できる部分もあったものの、全体的にはひさびさに踏んでしまった作品だった。フルプライス作品ということでようやく虚淵さん復活かと期待したのに、まさかこんな出来とはがっかり。次からはデフォ買いせずに慎重に様子を見てから買うかどうか決めることにする。