2時間でわかる日本の名著

 こうして読んでみると日本の文学的名作は、暗い話や「だからどうした?」と言いたくなるような結末の作品がやたらと多い印象。どうも昔は写実主義というか自伝的な小説がはやったことや、作中での風俗・社会観・思想・価値観の描写が重視されるため、物語的な面白さはほとんど考慮されなかったということなのかな。最後に参考文献が載っているのだが、あらすじ本の参考文献にあらすじ本が(それもけっこう多く)含まれているのはどうかと思う。