烏丸学園ガンスモーキーズ

 銃と剣と美少女という組み合わせは好きなので手を出してみた。バトルの描写自体は絵に迫力があっていいと思うのだけどいろいろ不満点が。一つ、戦い方に工夫がなく銃と剣という得物の違いにほとんど意味がない(もっともこの辺あまり合理的にやりすぎるとお話にならないわけだけど、それでもある程度納得させてくれるだけの話の工夫がほしかった)。二つ、せっかく敵を追いつめておきながらべらべらしゃべっているうちに勝機を失ってしまうのがどうにもマヌケに見えた。三つ、SideAとSideBの2巻という短い間にドラマを入れようとしたためかやたらと臭い理想論、感情論が頻出して好みに合わなかった。四つ、SideAの中盤までうじうじしているばかりでいいとこなしだったり、行動を起こす動機となったその主張に具体性に欠けていたりと、いまいち主人公に魅力が感じられなかった。とまあ、プラスポイントよりもマイナスポイントの方が多くて全体として残念ながら期待はずれ。