“文学少女”と死にたがりの道化

ミステリっぽい要素と文学作品とほろ苦さの三通りの味わいが楽しめる作品ですな。ミステリ要素に関しては終盤急に勝手にあれこれ真相が明らかになってしまった感じで少々拍子抜けだったが、まあそれほどミステリとして期待していたわけじゃないし、かわりにというか登場人物たちの苦悩の描写が良かったし。長く続いて他にも色々な文学作品をとりあげてほしい。短編集で一気に五作くらいとりあげるというのもいいかも。