『箱舟の行方』

箱舟の行方 (ジェッツコミックス)

箱舟の行方 (ジェッツコミックス)

表題作「箱舟の行方」他「ウィーク・エンダー」「こい、のようなもの」「つまりは病のような」「ワールズエンド・サテライト」「空の記憶」収録。「箱舟の行方」「空の記憶」は描きおろし、「ウィーク・エンダー」は「めがねのひと」(同人誌)で、「こい、のようなもの」「つまりは病のような」はそれぞれコミックZERO-SUM2006年6月号と2005年11月号で、「ワールズエンド・サテライト」はメロディ2006年5月号で初出。表紙はやたらとエロエロな印象だったけど、中身はそれほどでもなかった。行為のはっきりした描写はほとんどないし。男女のまわりくどいあれこれとした悩みを描くのが中心であまり楽しめなかった。似たような傾向の二宮ひかるさんの作品は普通に楽しめたので、自分はそういうのも楽しめる方だと思っていたのだけどな。特に一番ピンと来なかったというか登場人物に共感できなかったのが意外にも表題作「箱舟の行方」。読む前はけっこう期待していたのだが。反対に一番楽しめたのは「つまりは病のような」。このふたりの話はもう少し読みたかった気がする。