『薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲』第五章 ヤマガラシ奇談より

「まかしとき、お嬢ちゃん、警察はね、自分以外の悪いやつをやっつけるために存在してるんだから。かならず仇を討ってあげる!」
(省略)
 それでも、涼子は正しいのだ。すくなくとも、私より正しい。こんなとき「まかしとき」と応じられないような人間が、警察官になってはいけないのだ。たとえ涼子の邪悪な本心が、別のところにあるとしても。

薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲 (ノン・ノベル)

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